山口県農林総合技術センターのオープンラボを取材しました!
今回は防府市にあります山口県農林総合技術センターに、「オープンラボ」が新設されたということで取材にやってまいりました。
こちらは、防府市内だけでなく、県内の農林漁業者や事業者の方も利用できる施設となっています。これから農業を始めようという方にもぜひ知っていただきたいので、最後まで読んでみてください!
農林総合技術センターとは?
山口県農林総合技術センターでは、「農林業の知と技の拠点」として現場が求める即戦力人材の確保・育成や、生産性向上につながる新技術の開発・普及、農林業の理解促進、6次産業化等の推進に一体的に取り組まれています。
新商品開発等(6次産業化等)を支援するために、オープンラボが新設されたのですね。
ちなみに、新施設を建設するのと同じくセンター本館もリニューアルされていました。
県産木材を多く取り入れて設計されていて、とてもオシャレです!
オープンラボについて
実際にオープンラボのある「連携・交流館」に近づいてみると、外観は前面がガラス張りで、スタイリッシュなデザインですね。
実はこの施設は木造建築物で、構造材に県産木材を100%使用しているんです。
こんなところにも地産地消の精神が垣間見えますね。
中に入るとすぐ、
「山口グッと産品」に登録された製品が展示されていました。(山口グッと産品…山口県の豊かな自然に育まれた農林水産物を活かして、農林漁業者による6次産業化等の取組みにより開発された質の高い商品)
オープンラボでは実際にご自身で収穫された農作物や食品を持参し、さまざまな加工機器を使って商品開発のための試作や改善に取り組むことができます。展示品のような商品開発もできちゃう!と考えるとワクワクしますね。
特別に中を見学させていただいたので、それぞれご紹介していきます!
こちらは農産加工室といって、主に農作物を加工する機器が揃っています。
果物を搾汁・裏ごしすることができるパルパーフィニッシャーや、
種から油を抽出することができる搾油機など、普段見ることがない機材がたくさんです。
隣には粉砕製粉室や乾燥室があり、さまざまな粉末加工、乾燥加工をすることができる機械が置いてあります。
中にはジュース等の液体をパウダー状にする機械も。
また、食品加工だけでなく食品の栄養成分を短時間で測定できる簡易栄養成分分析装置もありました。
食品表示に必要なカロリー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム含量等の測定に使用でき、この数値を商品の表示に使用できるそうです。
簡単に測定することができるので、実際に利用される方も多いようです。
また、取材当日、実際にオープンラボを利用されている方にお話を伺うことができました。とくぢ健康茶企業組合の方(写真左側:代表増田氏、右側:営業牛見氏)で、今回は自社で取り扱われている、きな粉の成分検査をするために来場されたとのことでした。
「短い時間(約10分)で簡単にかつ安価に検査することができて、とても驚きです。他の機器も見学したので、また別の機会に賞味期限の検査やお茶を乾燥する機器も利用してみたいです。」
「職員の方が施設内を案内してくれるので、初めてでも利用しやすかったです。」
利用者の方の声が何よりの証拠なので、口コミでも広まってくれると嬉しいですね。
オープンラボの詳しいご利用方法、機器の利用料等については以下のリンク先の
山口県ホームページにてご確認ください。
また防府市では、オープンラボを積極的に利用していただくために、防府市民の方または防府市内に営業所等を有する法人若しくは団体の方を対象に、オープンラボの使用に係る経費(利用料等)の補助を行っています!
こちらも詳細については以下のリンク先、防府市ホームページにてご確認ください。
最後に
いかがだったでしょうか?
農林業を営む地域の方々にとって重要な場所になっていきそうですね。
作物を生産するだけでなく、そこから商品開発して付加価値を高め、ビジネスとして発展させることができれば、より農林業を行う魅力も高まる気がしています。
こういった環境も整った防府市での就農・就業にご興味を持っていただいた方は、ぜひ一度ご相談いただければと思います!