拓け!!ほうふ農みらい

先輩農家インタビュー

新規就農は人との繋がり助け合いが大切

栽培品目/ナス

中山 博祐 さん

なぜ農家に転身されたのでしょうか?

サラリーマンをしていた30歳頃、家の畑で小規模に野菜を育てていました。その時に「農業楽しいな」という気持ちが芽生えました。その後、本格的に農業にチャレンジしてみたい気持ちが強くなり、防府市牟礼にあります山口県立農業大学校(以下農業大学)に入学致しました。農業大学では、1回りも歳の違う若い学生と衣食を共にし、2年間農業のいろはを学びました。

農業大学を卒業後、海外に興味があり青年海外協力隊の一員として2年間グアテマラで農業支援をしておりました。現地の言語スペイン語は、日本である程度学んでグアテマラへ行き、現地の人々と一緒に農業をさせて頂きました。

青年海外協力隊を終え帰国後、ナス農家としての就農を考え、県の方に相談したところ「ナスの産地である下関で経験を積んではどうか」というアドバイスを頂き1年間下関でナス農家としてのノウハウを学びました。

なぜ作物にナスを選ばれたのでしょうか?

農業大学では、イチゴとトマトをメインで学んでいました。2年生でハウスを1棟任され実際に経営していくという経験をしました。その過程で、初期投資が相当かかるなという現実に直面しました。トマトは、栽培技術的に相当奥が深く、今から入って先輩たちに勝つのは難しいのではないかと考えました。イチゴとトマトに関しては、設備投資が大きく競合も多いという事で「初期投資が少なく、競合の少ない野菜、そして収入の見込める野菜」と考えナスをメインの野菜に据えることを決意しました。

今の生活はどうですか?

農業の特徴でもあるのかもしれませんが、忙しい時と時間に余裕のある時の差が激しいです。ナスの収穫時期である7月、8月、9月は1日も休みがなく、朝は日が昇る5時頃から仕事を始め、出荷準備などで夜は12時頃まで働いているような状況です。冬は、意図的に時間を作り余裕のある生活をしています。時間をコントロールできることは農業の1つの魅力だと思います。

今後の展望を教えてください

現在、ナスと並ぶもう1つの柱として、冬用のかぼちゃ栽培に挑戦しています。冬に買えるかぼちゃは、輸入品が多く、国産かぼちゃの需要はあるのですが、供給が追いついていません。技術的に難しい面がありますが、将来的に技術を確立できるよう試行錯誤し、冬場の市場に国産かぼちゃを供給できるようにしたいと考えています。

就農を目指すにあたって重要なことは何でしょうか?

重要なことは、人脈を広げることだと思います。農業大学でも農業のノウハウと共に得られたのは、衣食を共にした仲間でした。年齢は1回り違いますが、今でも連絡を密に取り合って良い関係を築いています。それと、地域の先輩農家さんにも様々なアドバイスを頂き助けてもらっています。農業は、思ったようにはいかないことが多く、1人で問題を解決することが難しい事が多々あります。そんな時に、アドバイスを頂けるように人脈を広げておく事が重要だと思います。

これから農業に挑戦しようと思っている方へアドバイスをお願いします

私は、現在地域の農業委員をやっています。その中で農業の先輩方と出会い、人の繋がりが増えました。若い人は農業関係の様々なところから声が掛かる事も多いと思います。もちろん断る事も出来ますが、人との繋がりを増やしたい方は積極的に参加されてみることも1つの手だと思います。先輩農業者さんから助けてもらいながら成長していけば良いと思います。

個人的な考えになりますが、独身で若い方が就農を目指す場合には、ご自身の理想の農業に挑戦をするのは良いとお思いますが、夫婦で就農する場合、まずは1人で始められて経営が軌道に乗ってから夫婦でやっていく方が、リスク分散されて良いと思います。

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