美味しい野菜を育てる手段としての有機農法
栽培品目/枝豆、葉物野菜
藤井 健ニ さん
Q:農業をはじめたきっかけについて教えてください。
大学で農学を学び、卒業後に農業関係の仕事に就いたことがきっかけです。その会社を退職し、新たに就業するにあたって、今までの経験を活かすことが出来る農家になることにしました。
Q:有機農法を選んだ理由、きっかけを教えてください。
以前の職場で有機農作物の生産、販売の経験を積ませていただいたことがきっかけです。その経験を活かし、独立後に有機JAS認証を取得して有機農業に取り組んでいます。
Q:有機農作物の特徴、将来性、消費者の反応等を教えてください。
有機農業は、農作物の食味の観点で語られがちですが、環境への影響を最小限に抑え、地域の生態系を守りながら持続可能な農作物の生産を目指すという考え方に大きな特徴があると考えています。
また、将来性については、今後の農家の取組みにかかっていると思います。納期を守る、安定した収量を継続的に出荷する等、当たり前のことをコツコツとやっていればおのずと結果はついてくるはずです。
生産が忙しく、消費者との交流の機会が少ないですが、取引先を通じていただくお褒めの言葉や励ましの声がやりがいとなっています。
Q:生産している作物の種類、こだわりについて教えてください。
夏秋には枝豆、冬春には葉物野菜を栽培しています。
有機農作物は消費者から虫食いがあることなどを理由に敬遠されがちなので、見た目のきれいなものを作るよう心掛けています。私自身口下手で、言葉でアピールすることが得意ではないので、消費者の方やバイヤーさんに美味しそうだという印象を持ってもらえるような野菜を作っていきたいです。
Q:慣行農法との差異、栽培において気を付けていることを教えてください。
有機農法は育てる作物の種類や、土の状態、季節によって大きく影響を受けると感じます。私は有機JAS規格に適合した肥料や農薬を使用して栽培していますが、慣行栽培で使用するものと比べて効果が劣るので、使用するタイミングなどに気を付けています。
Q:将来的な目標について教えてください。
毎年少しずつでも生産量を増やし、安定した生産・販売ができるようにしたいです。小規模農家として、丁寧に作った野菜を大切に届け、穏やかな生活を続けていけたらと思っています。
Q:有機農法に興味のある農業者に向けたアドバイスをお願いします!
安定した品質と量を継続してお届けすることが成功のカギだと思います。真面目に取り組むことが何より大切です。
ただ、有機農法にこだわり過ぎると視野が狭くなってしまうので、有機農法はあくまでも美味しい野菜を育てるための手段の一つととらえていただくと良いかもしれません。
Q:最後に、消費者に向けたメッセージをお願いします!
皆さんに『食べたい』と思っていただけるような、そして食べて『美味しい』と感じていただける野菜をお届けしたいと思っています。
市内の小売店にも卸しているので、お手に取っていただければ嬉しいです。