農業の面白さ、難しさを知ってからの就農
栽培品目/露地野菜:たまねぎ、人参等
原田慎司 さん
就農されたきっかけを教えてください。
地元へ帰ってきて、農業を始めた友人の手伝いをしていました。この経験を通して農業に興味を持ちはじめ「農業は面白い!」という気持ちが芽生えました。
しかし、同時に農業の難しさも知りましたので、直ぐに就農したというわけではなく、林業で働きながら空いた時間で農業をしていました。
農業大学で週末に農業を学べるコースに1年間通い農業体験もしました。その後、林業よりも農業の仕事を増やしていき、最終的に就農に至りました。
現在はどの様な作物を育てられていますか?
玉ねぎ、にんじん、里芋、さつまいも、ニンニクなどの露地野菜を育てています。様々な野菜を育てる経験を通して、生育方法などが自分に合っていると感じた野菜を育てています。
これから先、育てる野菜を変えることがあるかもしれません。育てる野菜の品種を時代やお客様のニーズに合わせて変更できるところは露地野菜の魅力かもしれません。露地野菜の生育は、ユンボを使ったりと作業を機械化しやすく、ビニールハウスなどで保護・管理をしないため、日中と夜間の寒暖差や風雨などにさらされますが、日光など自然の恵みを存分に受けながら生産を行うという部分が自分の性格には合っているのかなと思います。
農業を始められて生活に変化はありましたか?
基本的にストレスがありません。種蒔きをした後に台風が来るなどして夜に眠れない時もあり、不安はありますが、対人的なストレスを感じることはなくなりました。
好きなことに思いっきり打ち込んで、それが仕事になっているという感覚が強いです。やったらやった分だけ自分に跳ね返ってくるというのは、やりがいを感じます。
野菜は、どうやって販売していますか?
以前野菜作りを手伝わせて頂いた会社を通じてだったり、地元のスーパーさんに卸したり、有機認証を頂いたので、そういった販路も開拓しています。また、玉ねぎなど「苗」もJAさんの直売所等で販売させて頂いています。
農業仲間など横の繋がりがありますか?
農協の青壮年部に所属しています。防府市だけでなく、県、全国での活動もあります。色々な方と出会いがあったり情報交換をさせて頂いたりと良いお付き合いをさせて頂いております。思いが一致する様な出会いも多くあります。
今後チャレンジしてみたいことはありますか?
無理のない程度で農地を拡大していければと考えています。生まれ育った地元で耕作放棄地を増やさず、景観を保っていける様に地域で取り組んでいけると良いなと考えています。そして、自分達の次の代に良い状態で農地を引き継いでいきたいです。
これから農業に挑戦しようと思っている方へアドバイスをお願いします
あまり焦らず、しっかり考えて進まれると良いかと思います。夢は確実にもてる職業ですし、魅力もあります。ただ中途半端な気持ちでは絶対に上手くいかないと思いますので、しっかりと覚悟を決めて農業を始められる事をお勧めします。
もし、興味があれば事前に農家さんのもとで農業体験させてもらう、話を聞いてみるなどされる事も良いと思います。スタートする前に農業に関われるだけ関わる事をお勧めします。そういうチャンスは、多く用意されています。一番は、やる気と覚悟だと思います。