水稲から果樹へ、次の一歩
栽培品目/水稲
塩見 聡 さん
Q.防府市地域おこし協力隊に応募したきっかけを教えてください。
25歳頃から自営業の仕事をしていましたが、35歳手前になって「別の仕事に挑戦したい」と思うようになりました。水産業や林業、農業など第1次産業に興味を持っており、その中でも特に農業はアルバイトからでも始めやすく、やってみようと思いました。
実際にアルバイトで収穫や出荷の楽しさを経験し、「本格的に農業をやってみたい」と考えるようになりました。
出身は京都ですが、一から農業を学べる環境を探していた時に、防府市を知りました。海・山・川がそろい、瀬戸内気候で温暖。初心者が農業を始めるには環境が整っていると感じ、防府市の地域おこし協力隊に応募しました。
Q.実際に防府市で暮らしてみて、印象はいかがですか?
都会すぎず、田舎すぎず、本当にちょうどいい場所だと思いました。自然も一通り揃っていて、気候も良いです。
市役所職員の方をはじめ、農業に関わる皆さんがとても優しく、住みやすい環境です。
暑さはありますが、湿度が低くカラッとしているので過ごしやすいです。京都の蒸し暑さに比べると全然違います。雪も少なく、暮らしやすいですね。
Q.地域おこし隊になって、どのようなことを学ばれましたか?
農業は完全に初心者だったため、活動を通して一から学んでいます。
今年は水稲栽培を中心に、トラクター作業、代掻き、水管理、田植えまで一通り経験しました。天候が悪い日には農業機械のメンテナンスを行い、作業だけでなく機械管理についても学んでいます。
農業の基礎から実践まで、幅広い経験を積ませてもらっています。
Q.ドローンの資格も取得されたそうですが、地域おこし協力隊の活動でドローンを操縦することはありますか?
1年目にドローンの操縦資格を取得し、今年は実際にオペレーターとして粒剤や農薬の散布を担当しました。ドローン防除は3〜4人のチームで行い、操縦者、ナビゲーター、補助役が連携して作業します。
散布ムラや事故が起きると作物に影響が出るため、常に緊張感を持って作業しています。ベテランの方々から丁寧に教えていただける環境も、大きな支えになっています。
Q.これまでの活動で印象に残っていることは?
初めて田植えから収穫まで、水稲栽培を一通り経験できたことです。
水管理は大変でしたが、1年間を通して「作物を作った」と実感できました。
Q.果樹栽培の魅力は?
ブドウ栽培の魅力は、新梢の伸ばし方や房づくりなど、自分の手で理想の形を作り上げていける点です。手をかけた分だけ品質に表われるのも、大きなやりがいです。
一方で、就農に向けた準備では農地の確保が大きな課題です。
日照や風、土質など条件が多く、希望に合う圃場を探すのに苦労しています。
Q.地域おこし協力隊卒業後のビジョンを教えてください。
防府市富海(とのみ)地区で、一からブドウ栽培を始めます。また、ミカン農家の方から園地を引き継ぎ、ミカン栽培にも取り組む予定です。
ブドウの樹形を一から作っていく面白さに魅力を感じますし、ミカンは防府市の推奨作物で、ご縁があって事業承継のお話をいただきました。
Q.今後の展望を教えてください。
まずは富海の地域に受け入れていただき、地域活動にも参加しながら安定した就農を目指します。
将来的には、自分が育てた果物を通して地域に貢献し、余裕ができたら他の農家さんを手伝ったり、新しく来る人を支えられたりする存在になりたいと考えています。







