拓け!!ほうふ農みらい

先輩農家インタビュー

自分が育てている!という感覚が魅力

栽培品目/ぶどう、いちじく

湯面 芳恵 さん

なぜ、農家に転身されたのでしょうか?

様々な職業を経験し、最後にたどり着いたのが農業でした。前職で大阪に行っており人の多い街での生活はもういいかな…と思うようになり、山口へUターンすることに決めました。帰郷後何をしようかと考えていた際、以前から実家の田植えなどを手伝っていた時の感覚が一番好きだなあと思い、農業を仕事にできないかと徐々に考えるようになりました。

いろいろ調べているうちに山口県立農業大学校のやまぐち就農支援塾を発見し、応募しようと思いましたが既に締め切られていました。しかし、山口に帰ってきた後に二次募集が行われていることを知りすぐ応募しました。その後、農業大学校での支援塾の研修に通い卒塾後に就農しました。

なぜ、ぶどうを選ばれたのでしょうか?

最初は農業大学校で1年間野菜を勉強しました。ある時、研修仲間から「ぶどうは面白い。見に来て。」と誘われたので農業大学校のぶどう圃場を見学させてもらいました。ちょうど6月で、ぶどうが凄く綺麗な時期だったんです。
その一面若緑色のぶどう畑の景色が忘れられず、「ぶどういいな。やってみたい。」と思うようになりました。当時農業大学校にものすごく熱心に指導されるぶどうの先生がいらっしゃったこともあり、しっかり勉強できると思いました。
女性一人でのぶどう栽培はまわりの反対や心配もありましたが、その後2年間、農業大学校の研修を続け、ぶどう農家になることを決めました。

ぶどうを育てる魅力を教えて下さい。

ぶどうは、とにかく手が掛かります。花穂や粒の手入れなど1つ1つの工程を丁寧にやっていかないと売り物になりません。そのような人の手で行い、職人さんの手仕事のようなところに魅力を感じています。なんといっても手がかかる分、愛着がわき、「自分が育てている!」という感覚が満載なところが最大の魅力です!

就農前と後の生活の変化はありましたか?

生活の時間が規則正しくなりました。朝起きてお昼ご飯も普通に食べれて良いですね。私は、天気の良い日に家の中に居たくない性格なので、今の仕事はとても自分に合っています。ずっと土の上にも居ますし、元々健康なのですが、更に体調が良く凄く体にも良いんだろうなと思っています。

今後の展望や目標を教えて下さい。

現地でぶどうの販売をしているんですけど、資金がなく今はまだ青空販売なので、小さくていいので販売スペースを作りたいなと思います。地域が衰退しているということもあり、近所のみなさんが楽しみに買いに来てくださる場所にしていきたいと考えています。

ぶどう園の前に小さなボードを設置し、毎日日記のようなものを書いています。普段ぶどうの栽培はあまり目にされることがないので、今どんな作業をしているのかを知ってもらい身近に感じてもらえたらいいなと思っています。近所の方のお散歩コースになっているようです。

就農において重要なことはありますか?

夢を持つことは大切だと思いますが、現実をしっかり知ることも必要です。例えば、テレビなどで放送されている移住の番組などは、どうしても良いところばかりを放送します。実際は大変な事もたくさんあります。テレビのように良いことばかりだと、農家さんがこんなに減っていることはないという現実も理解したうえで就農されることは大切だと思います。

就農を目指される方へアドバイスをお願いします。

農業は、楽しいですしとてもやりがいもあると思います。ただ、甘くはありません。しっかりと覚悟をもって始めないと続けていくことは難しいと思います。近所で長くやられている農家さんでも毎年は上手くいかないと仰られます。自然が相手なので思うようにいかないことも多いです。ましてや、1.2年の研修で一人前になれることはなく全くの素人からの出発です。
先輩農家さん方のアドバイスを受け入れる柔軟な姿勢は絶対に必要です。

わたしは、仕事だけでなく趣味や習い事で違う環境の仲間との交流も大切にしています。まったく違う視点や考え方があることがわかります。もちろん農家さんとの繋がりも大切にしていますが、別環境の方々と繋がることで人脈なども広がります。逆に農業を知ってもらう機会にもなりますし、新しく知り合った方がお客さんになってくださることもあります。

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