拓け!!ほうふ農みらい

先輩農家インタビュー

今、ここが自分の舞台

栽培品目/露地果樹:みかん

吉次 英哲 さん

なぜ農家に転身されたのでしょうか?

就農をする前は、東京で役者をしていました。東京からUターンで山口へ帰郷し、仕事を探していた時に同級生が農業をしていたので、そこで働いたことがきっかけで農業の道に進みました。農業大学校へ1年通い、その後1年間現地研修をし就農しました。

みかんを選ばれた理由を教えてください。

単純にみかんが好きだったので、どうせ育てるなら自分が好きな作物を育てたいと考えたからです。露地野菜は自分には合わないと思いました。仲間のところに行って作業など手伝ったりすることがあるのですが、細かい作業が多いので自分には合わないと感じました。

みかんは、お客様によって求められる好みが違います。甘いみかんが好き、酸っぱいのが好き、小ぶりなのが好き、大きなのが好きなど好みは様々です。そのどれに照準を合わせて作るかが難しいところでもあり、面白いところでもあります。

みかん農園は新規で作られたのでしょうか?

みかん農園は、継承という形で第三者の方から譲り受けました。このみかん農園は何十年も続く農園で、先日来られたお客様が40年ぶりに訪れたら経営者が変わっていたとおっしゃっていました。親子3世代で通われているご家族もいらっしゃるんです。

古くからのお客様も農園と共に引き継げた為、販路開拓などはほとんどしていません。防府の「天神みかん」というブランドを市場に出荷しているほか、農園のお客様へ販売しています。遠くから買いに来てくださるお客様もいらっしゃって本当にありがたいです。

学校に行って良かったことを教えてください。

農業を志す仲間ができたことです。私の同級生は特に仲がよく、数ヶ月に一回は会ってお酒を飲んだり、先日は、ここのみかん園でバーベキューをしました。その繋がりから人を紹介したり、紹介されたりで人との繋がりが広がっています。農業大学校に行って多くの事を学びましたが、一番の財産は「人」です。

今の生活はどうですか?

東京で役者をしていた時は、深夜などの仕事もありました。それと比べると本当に規則正しい生活になっています。建物の中にいる事も多かったので、今の外がメインの仕事は健康的に思えます。

今のシーズンは雨でも仕事がありますが、実がなる前は雨が降れば休む、晴れが続く日は休まず農園で何かしらの仕事をする様な生活です。

今後の展望を教えてください

もっと多くの人に楽しんでもらえる仕掛けを考えていきたいです。元々役者をしていたのも、人を楽しませたいということがありました。今は、このみかん園が私にとっては舞台の様なものです。毎年何かしら変化をさせています。
何年か継続的に通ってくださるお客様は「ここ変わりましたね」と声をかけてくださり、変化を楽しんでくださっています。今シーズンは子供が気に入ったという事で4回も来園いただいたお客様もいらっしゃいました。滑り台なども置いて子供が飽きないで楽しめる様な仕掛けを考えています。

就農を目指すにあたって重要なこと、アドバイスをお願いします。

人脈が重要だと思います。私は、これまでも助けてもらうことが多かったと思います。助けられてばかりではダメで、困っている人がいれば助ける。助け合って、人脈を広げていくことが本当に大切だと思います。それは、役者をやっていた時に感じ学んだことです。役者時代の経験が今に活きています。

就農される前に多くの農家さんに会ったり実際に作業を体験させてもらって、自分に農業があっているのか、育てる作物は何にするのかなど、経験することが一番だと思います。就農前に市役所などの担当部署に相談することにより、就農体験なども可能なのでその様なサポートを利用するのも1つの手段だと思います。

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