拓け!!ほうふ農みらい

先輩農家インタビュー

ぶどうに、まっすぐ。人に、まっすぐ。

栽培品目/ぶどう

白岩 さん

Q.就農のきっかけを教えてください。

前の職場の知人から声をかけてもらったのがきっかけです。

もともと手伝いで農作業に関わっていたこともあり、身近に感じて「やってみよう」と思いました。最初はきゅうりも作っていたんですが、相場が安定せず収益的に厳しいところがありました。

ちょうど外れ年が続いたこともあって、同時にやっていたぶどうに切り替えることにしました。ぶどうは価格も安定していますし、続けていこうと思えたんです。

 

Q.ぶどう栽培の魅力はどんなところですか?

手をかけた分だけ素直に応えてくれるところですね。栽培方法の中には、木に負荷をかけて色づきを良くしたり品質を上げたりするやり方もあります。

でも自分はできるだけ木に負担をかけず、自然にすくすくと育てたいと考えています。木を第一に大事にすることが、自分にとって一番大切なことです。

 

Q.農業をやっていて一番やりがいを感じる瞬間は?

やっぱり「喜んでもらえること」ですね。

きゅうりを作っていた時も感謝の言葉はもらいましたが、ぶどうを渡した時は、さらに笑顔が返ってくるんです。その瞬間に大きなやりがいを感じます。

 

Q.農業を始めて苦労したことは?

独立してからは、すべて自分の判断で決めなければいけない点です。

以前はサラリーマンとして、また雇われの農業で働いていたので、最終的な判断は上の人がしてくれていました。

でも今は「良くも悪くもすべて自分次第」。経営者としての責任を強く感じますね。

 

Q.繁忙期と閑散期の過ごし方を教えてください。

繁忙期は6〜7月の摘果作業です。1房の粒を揃える作業で、とても時間がかかります。朝日とともに畑に出て、夜8時や9時まで作業が続くこともあります。

一方、冬の閑散期は草刈りや溝掃除、田んぼの用水管理など畑周辺の整備を中心に行っています。この時期は子どもを保育園に送ってから、夕方まで作業するのが日課です。

 

Q.サラリーマン時代との違いはありますか?

サラリーマンの頃はバイクや釣りが趣味でした。でも今思うと、本当に楽しんでいたのか疑問に感じることもあります。

今は趣味はありませんが、朝起きて夜眠るという人間らしい生活ができている実感があります。農業を始めてからの毎日は、趣味がなくても楽しいですね。

 

Q.今後の目標を教えてください。

今は3反ほどですが、40歳前後には1ヘクタール規模まで拡大したいと考えています。人を雇って法人化も視野に入れています。

ただ、資材の価格高騰など課題も多いので、融資を受けることも検討しつつ、コスト削減を工夫していきたいです。

 

Q.最後に、これから農業を始めたい人にアドバイスをお願いします。

「考えているだけでは始まらない。とりあえずやってみること」だと思います。

周りの先輩農家のアドバイスは素直に聞いた方がいいですね。防府にもぶどう農家はいますが、ライバルではなく仲間。仲間が増えることで産地の力がつき、ブランド化につながり、結果的に単価を上げていけると思います。

だから「敵」ではなく「仲間」として一緒に取り組んでほしいです。

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